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2022.05.20

屋根の形状の種類12選!特徴をまとめた一覧表や選び方を詳しく解説

屋根は住宅の印象を左右する要素であり、常に外気に触れる部分となるため、機能面にも配慮が求められます。

 

そこで今回は、屋根の形状の種類や選び方について解説します。

マイホーム購入をお考えの方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。

 

そもそも屋根の形状とは?

 

屋根の形状は多種多様であり、流行り廃りはあるものの、機能性を把握した上で、自分たちの理想の住まいのイメージに近いものを選ぶことが大切です。

 

また、自分たちの住宅だけではなく、周囲の街並みに配慮することを忘れてはいけません。

 

屋根の形状の種類12選の比較一覧表

 

屋根の形状ごとにそれぞれの特徴を以下の通りまとめています。

自分たちの暮らしやお住まいの地域に適したものを考えながら家づくりに取り組みましょう。

 

 

特徴

切妻屋根

2枚の流れ面が頂上部で合わさる三角の形状

半切妻屋根

切妻屋根の棟の一部を切り取った形状

片流れ屋根

1枚の屋根が一方向傾斜している形状

方形屋根

四方からの下がり棟が中央の頂点で集まる形状

寄棟屋根

屋根の頂上から四方向に流れ面が降りている形状

陸屋根

屋根がフラットな形状

入母屋屋根

寄棟屋根の上部に切妻屋根が乗っているような形状

バタフライ屋根

屋根の端から真ん中に向かい低くなり、切妻屋根の形を逆さにしたような形状

差し掛け・招き屋根

切妻屋根の片側を伸ばし、反対側屋根面を短くずらして段違いにした形状

越し屋根

切妻屋根の上に切妻屋根が乗っている形状

錣屋根

寄棟屋の上部に切妻屋根を乗せたような形状

鋸屋根

のこぎりの刃の形に似た片流れ屋根が連なっている形状

 

屋根の形状の種類12選

 

屋根の形状の種類を12選でまとめています。

それぞれの特徴を把握して、自分たちの屋根選びの参考にして下さい。

 

  • 切妻(きりづま)屋根
  • 半切妻(はんきりづま)屋根
  • 片流れ(かたながれ)屋根
  • 方形(ほうぎょう)屋根
  • 寄棟(よせむね)屋根
  • 陸(りく・ろく)屋根
  • 入母屋(いりもや)屋根
  • バタフライ型屋根
  • 差し掛け・招き屋根
  • 越(こし)屋根
  • 錣(しころ)屋根
  • 鋸(のこぎり)屋根

 

順番に解説します。

 

切妻(きりづま)屋根

 

シンプルな形状がゆえに屋根材の使用が少なく済みます。

また、新築時・改修時共に費用を抑えられることが特徴であり、ポピュラーな形状の一つです。

 

半切妻(はんきりづま)屋根

 

半切妻屋根はドイツ屋根とも呼ばれ、道路斜線制限などを回避しやすいことが特徴です。

ただし、切妻屋根に比べて構造が複雑になるため、雨漏りのリスクが高まることに注意して下さい。

 

片流れ(かたながれ)屋根

 

片流れ屋根はモダンな印象でコスト面にも優れ、太陽光パネルの設置がしやすいため新築物件で多く採用されている形状の一つです。

 

方形(ほうぎょう)屋根

 

方形屋根は四方向から支え合う頑強な構造で、風圧や耐震性に優れます。

屋根の頂上に大棟がないため屋根裏に換気扇を付けにくい点に注意して下さい。

 

寄棟(よせむね)屋根

 

寄棟屋根は四方向に軒があるため、風雨や日差しから外壁を守りやすい特徴があります。

四方向に屋根があることで必要な屋根材が多く、建築費用は高くなりがちです。

 

陸(りく・ろく)屋根

 

陸屋根は三角屋根に比べ、建築スペースが広くなることが特徴です。

傾斜が少ないため水が溜まりやすいことを覚えておきましょう。

 

入母屋(いりもや)屋根

 

入母屋屋根は日本の伝統的な屋根の一つで、屋根裏の換気が取りやすいことと、風雨に強いことが特徴です。屋根の接合部分が多いため防水に注意が必要です。

 

バタフライ型屋根

 

名前の通り個性的な形状がゆえに、屋根の谷の部分に水が溜まりやすく、排水が上手くいかないと雨漏りのリスクが高まります。

 

差し掛け・招き屋根

 

差し掛け・招き屋根は、広い屋根と狭い屋根の組み合わせにより、日当たりが良い方角に広い屋根を持ってくることで、太陽光パネルの設置に向いていることが特徴です。

 

越(こし)屋根

 

越屋根は、立ち上がり部分を利用した換気・採光に優れることが魅力です。

ただし、造が複雑になるため、雨漏りの原因となりやすいことに注意して下さい。

 

錣(しころ)屋根

 

錣屋根は寺院などに見られる屋根の形状であり、戸建て住宅では選択肢から除外しても問題ありません。

 

鋸(のこぎり)屋根

 

鋸屋根は工場などに見られる屋根の形状です。

こちらも戸建住宅で採用されるケースはほとんどありません。

 

屋根の形状の選び方4選

 

屋根の形状の選び方をまとめています。

自分たちの家づくりの優先順位を決めた上で、理想の住まいに適した屋根を選んで下さい。

 

・デザイン性で選ぶ

・地域の気候に応じて選ぶ

・コスト面で選ぶ

・メンテナンスの有無で選ぶ

 

順番に見ていきます。

 

デザイン性で選ぶ

 

一つ目の選び方はデザイン性を重視して屋根を選ぶことです。

 

屋根の形状と色は、住宅の印象を左右するポイントとなります。

外観にこだわっても屋根を疎かにすると、周りと代り映えのない住宅になりかねません。

 

加えて、周囲の景観とのバランスに配慮することも大切です。

 

地域の気候に応じて選ぶ

 

台風の多い地域や降雪量の多い地域などでは、気候に合わせた屋根選びも重要です。

 

屋根には建物を守る役割もあります。

耐風性や耐震性などにも考慮して、お住まいの地域に適した屋根を選んで下さい。

 

コスト面で選ぶ

 

コストで選ぶことも重要なポイントであり、新築時はもちろん、後々の修繕費用についても配慮が求められます。

また、屋根の形状だけでなく、屋根材自体も費用とのバランスを取りながら比較してみましょう。

 

メンテナンスの有無で選ぶ

 

メンテナンスの有無で選ぶことも忘れてはいけません。

屋根の形状により雨漏りがしにくいものを選ぶことが、修繕頻度を下げることに繋がります。

 

屋根の形状に関するよくある質問

 

屋根の形状に関するよくある質問をまとめています。

自分たちの家づくりに置き換えて考えてみましょう。

 

・平屋におすすめの屋根の形状は?

・屋根のメンテナンスは必要?

・一般的な屋根の寿命は?

 

順番に見ていきます。

 

平屋におすすめの屋根の形状は?

 

小屋裏の空間を広く設けられる、片流れ屋根や切妻屋根と平屋住宅の組み合わせをおすすめします。

 

平屋は屋根の高さに対する自由度が高いため、小屋裏空間を生活空間としても利用できるような環境を目指して下さい。

 

屋根のメンテナンスは必要?

 

定期的な屋根のメンテナンスは欠かせません。

 

美観を保つ意味もありますが、それ以上に雨漏りや劣化を防ぐことが重要です。

家を長持ちさせるためにも、長期的な修繕プランと資金の積み立てを心がけて下さい。

 

一般的な屋根の寿命は?

 

屋根の寿命は、屋根材と修繕プラン次第といえます。

 

日本瓦の耐用年数は50〜80年、カラーベストは20〜30年と屋根材による部分が大きいものの、定期的な修繕により寿命を延ばせますので、費用との兼ね合いを考えて検討して下さい。

 

まとめ:屋根の形状の種類を知って外観のイメージを膨らませよう

 

デザイン面・機能面で屋根の役割は大きいため、屋根選びには慎重さが求められます。

 

屋根の形状ごとの特性を把握した上で、住宅の外観イメージを考えることが理想の住まいの実現に繋がりますので、屋根選びを疎かにしてはいけません。

 

桧家住宅では、お客様の要望と街並みにマッチした住宅デザインを提案していますので、住宅の外観でお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。

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