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2022.05.11
一戸建ての建て替えにかかる費用とは?坪数別の相場や抑えるポイントも
目次
マイホームの購入を検討する際に、土地の取得は必ずついて回る問題です。
新しい土地を購入する方が多いものの、建て替えを検討する方もいらっしゃるでしょう。
一戸建ての空き家数が年々増え、古家の割合が増加する現在において、既存の古家を取り壊しての建て替えは検討すべき選択肢の一つです。
そこで今回は、一戸建ての建て替えにかかる費用について解説していきます。建て替えを検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
そもそも一戸建ての建て替えとは?
一戸建ての建て替えとは、既存の建物を解体・撤去し、新たに住宅を建築することです。
自分たちが住んでいる家をイメージする方が多いかもしれませんが、古家付きの土地を購入して、解体後に新築するケースは少なくありません。
- 建て替えに必要な期間
- リフォームとの違い
順番に解説します。
建て替えに必要な期間
一戸建ての建て替えに必要な期間は、おおよそ1年前後を想定しておきましょう。
工事期間だけで見れば、解体工事に約1ヶ月と建築工事に約3~6ヶ月が目安となります。
準備段取り次第では期間を短縮できますが、後悔しないためにも、将来の暮らしをイメージしながらプランを練ることが大切です。
リフォームとの違い
梁や柱など基礎部分を残して部分的な改築・増築をするリフォームに対して、建て替えは家全体を解体し、更地にしてから建て直します。
どちらを選べばよいかは、状況により異なりますので、築年数・耐震基準・コスト面などから総合的に判断しましょう。
一戸建ての建て替えにかかる費用内訳
一戸建ての建て替えにかかる費用内訳を項目別に分けてまとめています。
敷地の広さや建物の大きさなどにより金額に幅が出ますので、あくまでも目安に留めましょう。
- 解体工事費
- 建築工事費
- 諸費用
順番に解説します。
解体工事費
構造 |
費用の目安 |
木造 |
4~5万円/坪 |
鉄骨造 |
6~7万円/坪 |
RC造 |
6~8万円/坪 |
本体工事費以外にも、付帯工事・仮設工事・整地などの費用が想定され、見積もりには現地を確認してもらう必要があります。
業者によって見積もりの構成が違う場合がありますので、トータルの費用で比較して下さい。
建築工事費
総工費に占める割合 |
備考 |
|
本体工事費 |
約7割 |
基礎工事・木工工事など |
付帯工事費 |
約2割 |
造成工事・電設関連費用など |
諸経費・その他費用 |
約1割 |
登記費用・火災保険など |
本体価格が2,000万円のケースでは、付帯工事費用400万円と諸経費・その他費用200万円を合わせた合計2,600万円を住宅取得費用として想定して下さい。
本体価格に含まれる範囲は建築会社ごとに異なりますので、詳細を確認した上で、トータルの費用を比べることをおすすめします。
諸費用
項目 |
費用の目安 |
火災保険料(10年) |
約10万円 |
住宅ローン手続き費用 |
融資額の2.2%など金融機関により異なる |
印紙代(請負契約書・金銭消費貸借契約書) |
1~2万円(各種) |
仮住まい・引越し費用(6ヶ月程度) |
約90万円 |
上記の表にまとめているものは諸費用の一例であり、その他にも各種税金や各種負担金などを含めて、本体工事の10%前後を想定しておく必要があります。
基本的に諸費用は現金で用意するものなので、資金計画を立てる際に注意しましょう。
【坪数別】一戸建ての建て替えにかかる費用相場
一戸建ての建て替えにかかる費用相場を、住宅の種類ごとにまとめています。
建て替え費用の大部分は建築費用が占めており、どんな形の家を建てるかで総費用が異なりますので、自分たちの暮らしに合った住まい方を決める参考にして下さい。
・平屋の家
・二世帯住宅
・3階建て住宅
順番に解説します。
平屋の家
坪数 |
建て替え費用 |
30坪 |
約1,500~2,100万円 |
40坪 |
約2,000~2,800万円 |
50坪 |
約2,500~3,500万円 |
平屋住宅の坪単価は約50〜70万円が目安となり、同程度の2階建て住宅に比較して坪単価が高い傾向にあります。
理由として、基礎工事と屋根部分の施工面積が多いことが挙げられますが、バリアフリー設計との相性がよいため、二世帯住宅を検討中の方におすすめです。
二世帯住宅
坪数 |
建て替え費用 |
30坪 |
約1,800~2,700万円 |
40坪 |
約2,400~3,600万円 |
50坪 |
約3,000~4,500万円 |
二世帯住宅の坪単価は約60〜90万円が目安であり、共有部分により金額に幅があります。
完全分離型はプライバシーを確保しやすいものの、玄関や水回り設備などを世帯で分けて用意するため建築費用が割高です。
部分共有型は建築費用を下げられるものの、共有するスペースや設備について取り決めをするなど、世帯間でプライバシーの配慮が求められます。
3階建て住宅
坪数 |
建て替え費用 |
30坪 |
約1,500~2,700万円 |
40坪 |
約2,000~3,600万円 |
50坪 |
約2,500~4,500万円 |
3階建て住宅の坪単価は約50〜90万円が目安となり、構造や建築会社により金額に幅があります。
構造計算費用や地盤改良費が必要であり、2階建て住宅に比べ割高であるため、敷地が狭いケースで検討するのがよいでしょう。
一戸建ての建て替え費用を抑えるポイント3つ
一戸建ての建て替え費用を抑えるポイントをまとめています。
予算の中で最大限満足のいく家づくりをするためにも、要所を押さえておきましょう。
・業者の得意不得意を見極める
・仮住まいへの引っ越しタイミングを閑散期にする
・家の間取りや設備にこだわりすぎない
順番に解説します。
業者の得意不得意を見極める
業者の得意不得意を見極めることも重要なポイントです。
理由として、建築会社ごとに強みや住宅の特徴が異なることが挙げられます。
理想の住まいを作るためにも、どんな家に住みたいかを考えた上で、建築会社を選んで下さい。
仮住まいへの引っ越しタイミングを閑散期にする
仮住まいへの引越しタイミングを閑散期に合わせることも費用を抑えるポイントの一つです。
現在の住まいから距離が離れていなくとも、引越し費用は馬鹿になりません。
加えて、搬入できる家財は仮住まいの広さにより制限されますので、不要なものは前もって処分しておくとよいでしょう。
家の間取りや設備にこだわりすぎない
建て替え費用を抑えるためには、家の間取りや設備にこだわりすぎてもいけません。予算の中で優先順位を決めて、メリハリを付けることが重要です。
土地取得費用が不要であっても、無理な借入は快適な暮らしを妨げます。
一戸建てを建て替える手順
一戸建てを建て替える流れをまとめています。流れを把握して、行き当たりばったりにならないように計画を立てましょう。
- ステップ1. 建築会社を探す
- ステップ2. 資金計画・建築プランを相談する
- ステップ3.請負契約を結ぶ
- ステップ4.仮住まいへ引越し
- ステップ5.解体工事開始~新築工事開始
- ステップ6.工事完成~引渡し
順番に解説します。
ステップ1. 建築会社を探す
建て替えの目的が決まったら、建築会社を探します。
インターネットなどで情報を集め、モデルハウスを見学しながら、自分たちの理想の家に合った建築会社を選びましょう。
ステップ2. 資金計画・建築プランを相談する
気に入った建築会社が見つかったら建築プランや解体工事について相談します。
譲れない条件などを伝えて、認識の齟齬が起きないようにコミュニケーションを密にすることが大切です。
また、大まかな日程が決まった段階で、仮住まいも探しておきましょう。
ステップ3.請負契約を結ぶ
敷地調査の結果を反映した本見積を受けとり、工事請負契約を締結します。
契約当日に全て内容を理解することは難しいため、事前に雛形など用い、内容を事前に確認しておきましょう。
ステップ4.仮住まいへ引越し
解体工事の前に仮住まいへ引っ越します。
事前に近隣へ解体工事が始まる旨の挨拶と電気・ガスの閉栓手続きを忘れないよう注意して下さい。
ステップ5.解体工事開始~新築工事開始
解体後、建物滅失登記を申請したら、新築住宅の着工です。
ここまでくれば後は完成を待つばかりなので、建築の過程を見ながら新生活の準備を始めましょう。
ステップ6.工事完成~引渡し
引渡しの前に竣工立会を実施して、不具合が無いかを確認します。
問題が見つかれば、引き渡しまでに手直しを依頼して下さい。
まとめ:一戸建ての建て替え費用を抑えるポイントを押さえて納得の家づくりを
古屋付きの土地の購入や相続などによる建て替えは珍しい話ではなく、今後さらなる建て替え需要の増加が見込まれます。
建て替え費用の相場や費用を抑えるポイントを把握して、納得のいく家づくりができるよう備えておくことが重要であり、マイホーム購入の際の選択肢として活用しましょう。
桧家住宅では、お客様の要望に沿った家づくりを提案しています。古家の建て替えなど家づくりでお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。