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2021.11.17
住宅ローンを2,000万円組める年収目安は?支払いがきつくなる原因も解説
目次
本記事では、住宅ローンを2000万円組める年収の目安や、ローンの支払いが厳しくなってしまう原因も合わせて解説いたします。
マイホーム購入の際、ほとんどの人が組むことになる住宅ローン。長い年月借りることになるものなので、様々なライフイベントにも備えた上で、無理なく払っていける適正な金額で組む必要があります。
そこで今回は、住宅ローンを組む際によくある、支払いがきつくなる原因や気をつけておくことを紹介します。事前にポイントを知っておくことで、住宅購入をより安心して進められるようになります。
住宅ローンを2,000万円組める年収は400万円以上が目安
まずは、例えば住宅ローンを2000万円組みたい場合、組める目安となる年収はどれぐらいか、実際に返済していけるのかということをお話ししていきます。
住宅ローンは手取り年収の20~25%
住宅ローンを支払う場合、無理のない適正な返済額の目安はというと、手取り年収の20~25%となります。
そこから計算すると、2000万円のローンを組むのに必要な年収は、400万円以上が目安となります。
金融機関で規定されている、年収に対する返済額負担率は35~40%ほどですが、借りられるからといってもそれが適正な返済額とは言えません。
なぜなら、住宅の維持に多額の税金やメンテナンス費用がかかるからです。住宅を所有する際には住宅ローンの返済だけでなく、固定資産税、火災保険、修繕費、管理費や駐車場代など、そこに付随する出費があります。マンションか戸建てかなどによっても異なりますが、月々の支払いを具体的に検討することが大切です。
また、子供の将来や老後のことなどを考えて、貯蓄する余裕をもたせたり、ライフスタイルの変化に耐えられる返済計画を考えたりする必要があることも理由の一つです。
2000万円のローンを組むには、一般的な家庭では、400万以上の年収があることが理想です。
2.000万円の住宅ローンがきつくなる原因
次に、2000万円のローンを借りた場合に、返済途中でその支払いが厳しくなってしまう原因について解説していきます。
・支出の増加
・離婚や別居
・返済期間を短くしすぎた
上記3点について詳しく説明していきます。
支出の増加
当初には予想していなかったような支出が増加することで、住宅ローンの支払いが厳しくなる場合があります。
例えば、子供が増えたり、家族の誰かが病気や怪我をしたりなどです。他にも、子供を国公立に通わせるつもりだったが、思いがけず私立に通わせることになった、などが考えられます。
特に教育費は予測しにくいもので、増加する可能性は十分に考えられます。
また、車が必要になって購入したりすれば、購入費・維持費・駐車場代などが追加されます。長い返済期間の中で、支出が増加することは念頭に入れておくべきです。
離婚や別居
共働きで収入合算やペアローンを利用して家を買った後、離婚したり別居したりすることで、返済が厳しくなるケースもあります。
離婚や別居をすれば、どちらかが払い続けなければいけない状態になるか、売却するか、という選択肢になります。その際に負担が大きくなることになり、売却時には残った支払額をそのまま返せる金額で売れるとも限りません。別居しても支払いをお互いに続ける例もありますが、稀なことであり、また心理的な負担も増えます。
収入を合算して家を買うなら、完済までは離婚しない覚悟を持ち、お互いストレスの少ない生活ができるよう協力していくことが大切です。
返済期間を短くしすぎた
「できるだけ早く完済したい」や「退職時までに完済しなければ…」と焦り、20年前後などの短い返済期間を初めに設定した場合に、返済が辛くなってくるケースもあります。
返済期間が短いと利息負担が減る分、総返済額が少なくなるメリットはあります。しかし、逆に毎月の返済額が多くなります。返済に対して年収に余裕がある、頭金を多く入れられる、という場合なら良いのですが、ある程度の余裕を持って組んでおかなければ、何かあったときに家計が破綻してしまいます。
借入期間を長く設定していれば、ご自身のベストタイミングを見計って、繰上げ返済して利息負担を減らせます。
最近は、繰上げ返済手数料無料の金融機関も増えているのでそのハードルも下がっています。
借入時には、返済期間を長めにしておくことをまずは検討してみましょう。
住宅ローンを組む前に考えておくべきこと
長く返済していく中で、最初に考えていたライフプランに変化も出てきます。
無論、その予測はつきにくいものですが、事前に様々なケースを予測して、計画を練ったり対策をしておくことが大切です。そうすることで、より安心してローンを組み、支払いを続けていけます。
そこで、考えておくべきポイントは、大きく分けて下記の3つとなります。
・自分の収入の伸びや安定性を考える
・支出の管理を徹底する
・しっかりとライフプランを立てておく
自分の収入の伸びや安定性を考える
まずは、今後の収入がどれぐらい伸びそうかということや、今後も安定して働いていけるかという視点でみていきましょう。
・今後も収入が安定している職業、勤務先か
・ボーナスや給与が景気に左右されやすいか
・転職や独立の可能性はあるか
・共働きをする、やめる可能性はあるか
・副業を始める可能性はあるか
・退職金、退職後の収入はどれくらいか
上記のように、自分の収入の変化に対して安定しているかどうかを考えることが大切です。
支出の管理を徹底する
次に、毎月の支出を把握し、長期目線で見た大きな支出があるかどうかも検討しましょう。
毎月の支出を把握・管理することで、支出を抑えるべきところと惜しむ必要のないところの判断ができ、安心感のある家計となります。また、支出管理を徹底することで、住まいはもちろん、その他の今後出てくる大きな支出に耐えられる家計を作ることができます。
・過剰な保険や、無駄な通信費はないか
・光熱費の変動はありそうか
・子どもの教育費にどれくらいかけるか
・家の定期的、一時的なリフォーム費用はどれくらいかかるか
・マンションの場合は、修繕積立金がどれくらい上がる可能性があるか
・車の買い替えはどれくらいの頻度でするか
・親の介護に費用がかかる可能性があるか
収入の伸びを考えたら、上記のような支出も管理できるよう事前に把握しておきましょう。
しっかりとライフプランを立てておく
最後に、今後住む場所や生活が変わる可能性を予想し、ライフプランを立てておきましょう。
・定年退職後も働く予定はあるか
・転勤の可能性はあるか
・住み替えや売却する必要が出てくる可能性はあるか
事前にライフプランを立てておくことで、住宅ローンを組んだ際に余裕が生まれるといえます。
計画性があれば2,000万円の住宅ローンは問題ない
「2000万円の住宅ローンを組む」のように聞くと、途方もないように思えますが、計画性さえあれば問題はありません。
とはいえ、住宅ローンを組むというのは、人生において大きなライフイベントです。
多くの方は「今後の生活に変化があったら…」「収入が減って返せなくなってしまったら…」と不安を持つこともあるかもしれません。
しかし、今回お伝えしたようにポイントを押さえて具体的に計画に入れ、検討すべきことをしっかりと考えておくと問題はありません。
まとめ
今回は、2000万円のローンを組める年収の目安、支出がきつくなる理由を紹介しました。
住宅ローンの返済が大変になるかどうかは、その家庭の年収やライフスタイルによっても異なってきます。
同じ返済額でも、年収が低いほうが家計を圧迫することになります。
また、同じ返済額や年収でも、教育費にお金をかけたい世帯や趣味を重視する世帯では、住宅ローン返済の負担を大きく感じることとなります。
まずは、ご自身の手取りの中から理想のライフスタイルや将来の変化の予想をしっかりと立て、備えておくことが大事です。
本記事を参考に、長い住宅ローンの返済期間中で何かがあった時に慌てることのないよう検討することで、新しい住まいでの生活を満喫して下さい。
桧家住宅では快適な住まいづくりを提案しております。どんなに些細なお悩みにも、お客様に寄り添って提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談下さい。