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2021.08.31

住宅の寿命は何年?木造・鉄骨・鉄筋コンクリート毎に解説

物件を探す上で築年数を気にしている人は多いのではないでしょうか。

 

あまりにも古すぎると、設備の劣化具合から建物の老朽化や清潔感など次々と不安が出て来るもの。

 

今回は、住宅の寿命はどれくらいなのかを木造・鉄骨・鉄筋コンクリート毎にそれぞれ紹介していきます。

 

住宅の寿命の目安

 

住宅には木造や鉄骨、さらには鉄筋コンクリートといった種類が存在しています。

 

それぞれ建物の構造タイプによって寿命が異なるため、平均を知ることでリフォームやリノベーションを行うタイミングが分かりやすくなります。

 

それぞれの平均寿命は以下の通り。※あくまで参考数字となります。

建物の構造タイプ

平均寿命

木造住宅

約30年

鉄骨住宅

約30年~50年

鉄筋コンクリート住宅

約40年~90年

それぞれチェックしていきましょう。

 

木造住宅の寿命

 

木造住宅の平均寿命は、約30年だといわれています。

 

木造住宅は建物の建材に木を使用しているため、他の構造タイプに比べてやや寿命が短いといえます。

 

寿命だけで見ると一見頼りないと感じる木造住宅ですが、近年では鉄骨住宅や鉄筋コンクリート住宅と同じくらい寿命を長くできる技術が使われているとのこと。

 

そのため木造住宅であっても30年以上問題なく住み続けられる住宅もあるのですが、残念ながら日本の現状として30年以上経過している物件は解体処分となっている物件も多く存在しています。

 

鉄骨住宅の寿命

 

鉄骨住宅も約30年~50年が平均寿命だといわれています。

 

木造住宅と同じくらいかそれ以上の寿命を誇っている鉄骨住宅ですが、耐用年数に関しては軽量鉄骨プレハブ造または重量鉄骨造かで変わります。

 

軽量鉄骨プレハブ造なら19年または27年と平均よりやや低めで、重量鉄骨造なら34年が平均です。

 

耐用年数が過ぎたからもうその建物に住めなくなるというものではなく、あくまでも法的に価値が失われるというもの。

 

つまり、住宅を売る場合は、耐用年数が過ぎた物件は中古市場でもかなり値段を下げて販売する必要も出てきます。

 

鉄筋コンクリート住宅の寿命

 

構造タイプの中で最も平均寿命が長いのが、鉄筋コンクリート住宅です。

 

平均寿命は約40年~90年とかなり長く住み続けられるため、多くの住宅購入者が鉄筋コンクリートの住宅を好んで選んでいる傾向にあります。

 

日本国内では平均して約40年~90年といわれていますが、海外ではレンガなどの造りが昔から主流。

 

レンガだと住宅の寿命が100年を超えるところもあるため、そう考えると木造住宅はもちろん鉄筋コンクリート住宅の寿命もレンガなどの造りに比べるとやや短いのが分かります。

 

それでも90年同じところに住み続けることが可能なため、十分だといえます。

 

メンテナンスで100年以上住めることも

築年数がかなり経過している建物でも、リノベーションやリフォームといった方法を取れば100年以上住むことも可能です。

 

もちろん日々のメンテナンスは必要不可欠なのですが、メンテナンス時に劣化だと判断した設備などは交換すれば建物が多少古くなっても問題なく住めます。

 

数十年に1度大規模なリノベーションを行うことで、築年の割には近代的な建物として生まれ変わって100年以上住み続けることができます。

 

住宅の寿命を伸ばすコツ

ここからは住宅の寿命を伸ばすコツを紹介していきます。

 

ここで紹介するコツは、大きく分けて以下の3つ。

 

1.毎日の掃除

2.定期的なメンテナンス

3.保険への加入

 

それぞれチェックしていきましょう。

 

毎日の掃除

建物は人が住まないとどんどん劣化していくもの。

 

建物の内装はもちろん、可能なら外観も毎日掃除することで築年数が経っても建物の状態が維持されやすくなります。

 

毎日掃除をすることで細かな部分に目が届きやすくなり、大雨などの災害が起こった際に設備が破損しているなどの異常が見つけやすくなります。

 

建物の異常は早期発見であればあるほど、補修などの費用を押さえることが可能です。

 

特に水回りの設備は最も破損しやすい部分で、雨どいの破損や詰まりといった原因が起こりやすいとのこと。

 

早めの対処で大きな原因を引き起こさないで済む場合があるので、日頃から意識しておくのがおすすめです。

 

定期的なメンテナンス

毎日行う必要はありませんが、月に1度くらいは定期的なメンテナンスを行うのがおすすめです。

 

壊れていてもまだ使えるからとそのままにしておくと、被害が拡大したり修理費用が大きくなったりする場合があります。

 

外観だと先ほど挙げた水回りを中心に、玄関ドア付近やサッシなどに注目してみましょう。

 

部屋の中だとフローリングが痛むと、踏んだ時に軋む音がする場合もあります。

 

その他メンテナンス時に異常がなかったとしても、なんだか汚れているなと感じたら軽く出も良いので汚れを除去するのも建物の寿命を長く持たせるには十分効果が期待できます。

 

保険への加入

万が一に備えて、建物に保険をかけておくのも1つの方法です。

 

大雨や地震など、何かしらの災害がこの先起こる可能性は否定できません。

 

被害規模によっては修繕費用に数百万要することもあるので、備えておけば安心です。

 

災害に備えて保険に加入しておけば、多くの場合手厚いサポートが期待できます。

 

住宅ローンを組む際に地震保険などの加入を検討する時が来ます。

 

日本では、地震に多いため建物に保険をかけている世帯も少なくありません。

 

既に入っている場合は問題ありませんが、未加入ならこの機会に保険への加入を検討してみてください。

 

寿命を迎えた住宅は売却可能?

不動産市場では、築年数が経つほど価値はどんどん下がっていく傾向にあります。

 

20年を超える築年の建物は価格が急激に落ちるという話は珍しくありませんが、実は寿命が近くなっていたり既に30年以上も経過したりしている建物でも売却自体は可能です。

 

最後に、建物を売却するメリットと、売却する際の注意点をいくつか紹介していきます。

 

売却のメリット

寿命が近くなった、またはすでに30年以上経過しているなどの建物を売却するメリットは、大きく分けて以下3つが挙げられます。

 

1.リフォームまたは、建て替えの費用が抑えられる

2.固定資産税などといった税金を支払う必要がなくなる

3.売却時に得た資金で新しい住宅が購入可能

 

建て替えなどでリノベーションハウスとして売りに出すのも良いですが、そのまま売却して元々リフォームに充てる予定だった費用と合わせて新しく住宅を探すのも1つの手です。

 

どちらにせよリフォームをして現在の住まいに継続して住み続けるのはもちろん、売却するのも全てタイミング次第です。

 

思い入れのある住宅なら、費用をかけてリフォームなどをするのも良いです。

 

逆にご両親が高齢、または同居を検討しているという人はこのタイミングでリフォームせずに売却すればスムーズ処分できます。

 

売却時には、しっかりと関係者同士で話し合いをして決めてください。

 

売却する際の注意点

築20年以上や既に寿命を迎えている住宅を売却したいと思っても、本当に売れるのか心配という人も一定数存在しています。

 

一応補足としてお伝えすると、中古物件の約3割は築20年以上が経過している建物だといわれています。

 

新築に比べて安く購入が可能で、なおかつ住宅ローンの控除を受けられるのが中古物件の利点です。

 

耐震基準面もしっかりとクリアしているので、安全面でも安心できます。

 

では、築20年以上が経過している建物をより購入しやすくするためにはどうしたら良いのでしょうか。

1.住宅ローンは完済しておく

2.内装のリフォームはしないで売却する

3.外壁塗装や防水などの工事はプロに任せる

上記3つのポイントに分けて紹介していきます。

 

売却する際の注意点その1.住宅ローンは完済しておく

抵当権の抹消が一戸建てを売却する際の前提となるので、住宅ローンの完済はもはや必須です。

 

住宅ローンを組む際に、契約した金融機関で抵当権について説明があります。

 

その際に万が一住宅ローンが何かしらの問題で完済できなくなってしまった場合、建物の所有権が金融機関へ移ります。

 

売却時に住宅ローンよりも高い値段で売れればその売上金で完済も可能ではあります。

 

ですが万が一残っている住宅ローンよりも安い値段で売却となると、貯蓄などの資金から補ったりする必要が出て来るのです。

 

住み替える場合は、住み替えローンに変更する必要があるので注意してください。

 

売却する際の注意点その2.内装のリフォームはしないで売却する

できるだけキレイにした方が売れやすいと考える人もいますが、多くの場合売却費用にリフォーム費用を反映できない可能性があります。

 

ただでさえ建物を購入するという費用が発生しているにもかかわらず、そこにリフォーム費用が乗っかることで買い手が見つからないという問題浮上してきます。

 

ですが築20年も経過すれば劣化している箇所も見つかるもの。

 

そんな時は工事前に売却相談している不動産へアドバイスを貰うと良いでしょう。

 

売却する際の注意点その3.外壁塗装や防水などの工事はプロに任せる

 

築年数だけで判断しづらいのが、この水回りです。

 

立地やこれまでの住宅の状態によって、補修が必要かどうかで判断されます。

 

壁塗装や防水などの工事は、実際に不動産に見てもらって相談してから行ってください。

 

まとめ

各構造タイプの平均寿命や住宅の寿命を伸ばすコツ、さらには寿命を迎えた住宅は売却可能かどうかについて紹介してきました。

 

年数が経つにつれて市場価値というものはどんどん下がってしまうので、できる限り築年数が浅い段階で売却することで高く売りやすくなります。

 

建物と土地代をセットで売って、土地代以上は高く売れると思っている人もいますが、それは建物が新しい時のみであることを覚えておいてください。

 

築20年頃の建物だとギリギリ土地代+αで売れたとしても、築30年になる頃にはほぼ価値がありません。

住宅の売却を検討している人は、早めの決断がおすすめです。

 

住宅の購入を検討している方は、住宅寿命が長くなるように相談してみるのも一つの手です。

 

桧家住宅では、家族それぞれのスタイルを大切にする家づくりを行っているので一度、住宅に関する疑問を相談してみてはいかがでしょうか。

https://建匠.com/hinokiya/

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