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2021.07.15

ロフトと小屋裏収納違いは?メリットとデメリットも解説

 

物件を探している段階で、よく目にする「ロフト」や「小屋裏収納」というもの。

 

不動産情報サイトや直接不動産に行って物件の間取りを見ると、ぽつんと乗っていたりします。

 

今回は、どちらも同じ意味合いに感じる「ロフト」と「小屋裏収納」について紹介していきます。

 

それぞれメリットとデメリットも挙げていますので、併せてチェックしていきましょう。

 

ロフトと小屋裏収納違いは?それぞれの特徴

 

どちらも屋根に近い位置にある空間なため、言い方が違うだけで意味を同じと捉えている人が多いとのこと。

 

建築基準法としては同じ扱いではあるものの、実際はそれぞれしっかりと位置付けはあります。

 

簡単にいうと以下の通り。

 

・ロフト…天井の下ではなく、直接屋根の下に位置する居住スペース

・小屋裏収納…別の部屋から見えず、物置や収納に特化したスペース

 

どちらも建築基準法は同じですから、天井は1.4m以下。

 

面積は下の階の半分と定められています。

 

ロフトとは-特徴も紹介-

 

より詳しくロフトと小屋裏収納について触れて行きます。

 

まずロフトは、家の天井を高くして部屋を上下に2層分けた上部スペースのことを指します。

 

空間の下層部分はリビング・ダイニング、キッチンなどがあり、ロフトと呼ばれる上部にベッドなどを置いて寝室として利用することが多いです。

 

子供がいる家庭ではロフト部分を子供部屋として利用している人もいます。

 

小屋裏収納(グルニエ)とは-特徴も紹介-

 

一方で小屋裏収納はグルニエとも呼ばれており、物置や収納に特化したスペースのことを指します。

 

ロフトと同じで天井近くにある空間であることから、よく間違えて覚えてしまっている人が多いのです。

 

天井部分から収納梯子が伸びていることが多く、出入口は開閉式であることがロフトとの大きな差。

 

※桧家住宅の小屋裏は、断熱境界内にあり階段で上がる設計となっています。

https://www.hinokiya.jp/life-style/storage/

 

ロフトや小屋裏収納のメリット

 

建築基準法に違いがないことから、どちらも同じメリットとデメリットを持っています。

 

そのためどちらも扱いとしては、居室ではありません。

 

居室扱いではないので、税制上のメリットもあります。

 

デッドスペースを上手に活用できる上に、固定資産税も抑えられる

 

屋根が近い部分というのはデッドスペース、いわゆる有効活用されない空間になりやすいのです。

 

天井の高さが1.4m以下にしなければならない都合上、スペースも限られてきます。

 

ですがその代わりに、ロフトも小屋裏収納もあまり高さがない物なら自由に利用してOKというわけです。

 

本来なら居室扱いになる部屋は資産税というものが存在するのですが、ロフトや小屋裏収納の場合だと課税対象にならないという大きなメリットを持っています。

 

こういった理由から、物件の中には意図的にロフトや小屋裏収納を設けている建物も多く存在しています。

 

暮らしをもっと自由なものにするために、ロフトや小屋裏収納は重宝されているのです。

 

解放感がある設計が多いため、ロフト部分の空間が広く感じられる

 

これはロフトならではのメリットですが、同じ部屋を2層に分けていることから天井が高く開放感のある空間が生まれます。

 

さらにロフトは仕切りなどを設けることが少ないので、窓から入る光も感じられるのです。

 

天井に近いスペースではありますが、壁がない分窮屈だと感じることもありません。

 

むしろほどよい遮光性もあって、人によっては1階部分よりロフトの方が居心地いいという人も少なくありません。

 

寝室として利用する人が多いため、独り暮らしの人はロフト付きの物件を好んで選んでいるという人もいます。

 

天井付近に位置するため開放感だけでなく個室感も味わえる

 

同じ空間ではあるものの、しっかりと個室感が味わえるのもロフトならではの大きな特徴。

 

ロフトがある部屋で同居人と同じ空間にいたとしても、しっかり自分1人の時間を作り出せます。

 

半個室のような雰囲気で、開放感はありつつ別空間を作り出せるのはロフトのメリットだといえます。

 

小さなお子さんがいる家庭で、ちゃんとした個室の子供部屋を持たせるのはまだ早いと考える人は、ロフトがある物件を選ぶのもオススメです。

 

ロフト付きの物件に初めて住んだ人は最初こそ天井が近くて圧迫感があると感じるものの、次第に居心地がいいと感じる人が多いようです。

 

しっかりと空間設計ができる人なら、上手にロフトや小屋裏収納を利用することは容易なもの。

 

ですが使い方を明確にしないと、それこそデッドスペースに陥ってしまいます。

 

ここではロフトや小屋裏収納のデメリットなどを紹介していきます。

 

一般的なロフトや小屋裏収納のメリット

ロフトのデメリットが知りたいという方向けに一般的に言われているロフトや小屋裏収納のデメリットを解説していきます。

 

季節ごとに空間のメンテナンスが必要

 

熱や湿気がこもりやすいのは、ロフトや小屋裏収納の大きなデメリット。

 

雨が多い梅雨時期などは特に大変で、湿気のせいでカビなどが繁殖しやすい傾向にあります。

 

極力熱と湿度に弱いパソコンやその他精密機器、形が変化しやすいものは置かないようにしましょう。

 

埃も溜まりやすいので、ロフトや小屋裏収納は特にこまめな清掃が必要です。

 

季節の変わり目ごとに、定期的なお部屋のメンテナンスをすることをオススメします。

 

 

夏冬は室温管理が難しい

 

天井に近い分熱を吸収しやすく、室温が調整しにくいのもデメリットの1つです。

 

天井が高いため非常に開放感がある空間ではありますが、ロフトや小屋裏収納は気温が上がりやすいという特性を持っています。

 

夏は暑い日が続き、冬は寒い日が続きますから冷暖房を稼働させて快適な空間を作りたいもの。

 

ですが冷気は下に行き、逆に熱気は上に行く特性があるため丁度良い室温に設定するのが難しいのです。

 

小さなお子さんがいる家庭は特に注意してください。

 

ロフトや小屋裏収納がある建物は大人でも熱中症や脱水症状に陥りやすい場所ですから、換気窓や別途置き型式の空調機などを設置して、冬は床暖房などの工夫が必要です。

 

ロフトをキッズスペースとして使用する場合は、子供が何歳まで利用するのか考えておく必要があります。

 

目安としては長くて10年程度といわれています。

 

子供が成長し、その後の使い道をどうするのかで再度使用方法が変わります。

 

何でもかんでも物置として利用していると、いざという時に出し入れが大変

 

小屋裏収納がある建物は特に覚えておいてほしいのですが、物置などの収納スペースだからといってむやみやたらに使わなくなったものを閉まっておくと、いざという時に出し入れが大変になります。

 

小屋裏収納を利用する際には梯子を使用するので、物を取り出す時にとても危険です。

 

元々設置されていれば良いのですが、多くの場合照明は別途自分で付けなければなりません。

 

また、物を収納し過ぎると通気性が悪くなるので、利用前は照明だけでなく床と天井部分に断熱対策をしておきましょう。

 

小屋裏収納に物をしまう時は、大きさや使用頻度などを考慮した上で利用することをオススメします。

 

桧家住宅のロフトではデメリットがほぼ無い

上述のようなデメリットが一般的に言われているロフトのデメリットですが、桧家住宅のロフトでは紹介したデメリットがほぼない設計となっています。

 

部屋が狭くなってしまったり、出し入れが大変になったりすることないように収納スペースを設け理想の住まいを提供しています。

 

ロフトのデメリットを解消した住まいを検討の方は参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

https://www.hinokiya.jp/life-style/storage/

 

ロフトなどのある住まいがオススメな方と適さないケース

 

全員が全員、ロフトや小屋裏収納がある物件に適しているといわれたら、一概にそうとは言い切れません。

 

ロフトや小屋裏収納がある物件に適している人と、そうでない人をケースごとに紹介していきます。

 

ロフトなどが付いている物件がオススメの人はこんな人

 

ロフトは生活空間の一部として利用することが多いため、物が多い人にはおすすめです。

 

・備え付けの収納スペースだけでは足りない

・大きな家具が多い

・天井が高く、開放感のある物件がいい

・趣味など自分の時間に没頭できる空間が欲しい

 

女性なら洋服や靴などが多くなりがちで、男性だと趣味や仕事などに使う荷物が多いという人は少なくありません。

 

そのためロフト部分を生活空間ではなく、いつでも手軽に荷物が引き出せる収納空間として利用している人が多いのです。

 

収納部屋兼寝室として利用している人もおり、急な来客が来ても散らかった部屋を見られずに済むという点で人気が高くおすすめです。

 

もちろん荷物の大きさや量によっては上手に活用できない場合もあります。

 

ロフトなどが付いている物件が合わない人はこんな人

 

逆にロフトなどが付いている物件が合わない人は以下の通り。

 

・極端に暑がり、または寒がり

・ロフトや小屋裏収納に上がるための階段がめんどうと感じる

・騒音が苦手

・階段の上り下りが難しい

・自宅にいる時は、極力最低限の行動で済ませたい

 

上記のような人は、ロフトなどの物件に向いていません。

 

収納または寝室などの生活空間として重宝されているロフトと、十分な広さを持っている小屋裏収納。

 

用途は人それぞれですが、時として使いにくいと感じてしまう場合があります。

 

特に身体が不自由な人は、階段の上り下りが大変なこともあると思いますので、注意が必要です。

 

まとめ

 

ロフトと小屋裏収納の違いと、それぞれメリットとデメリットを紹介してきました。

 

ロフトや小屋裏収納がある物件に適している人と、そうでない人の例も取り上げました。

 

生活空間や収納スペースなど、それぞれ自分がどのような用途で利用したいのかをまず決めることで初めてその空間が活きます。

生活する上で収納は多いのは一つの魅力。物件探しで理想のスペースかどうかをまずはしっかりとチェックすることを強くオススメします。

 

ロフトや小屋裏収納がない物件に比べて、どちらも特殊な使い方をします。

 

その分他にはない魅力的なポイントがいくつもありますので、利用目的を明確にして快適に過ごしやすい方を選んでくださいね。

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